「ホワイトニングの効果が現れるまでの期間は?」
「ホームとかセルフとか色々あるけれど、どれがいい?」
「自分に合っているホワイトニングが知りたい」
このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
歯の色で人の印象は大幅に変わります。歯が白い人の方が、清潔感があって好感がもてるでしょう。
マスクを外す機会が増え、周りの人に歯を見せることにためらっている人におすすめの内容です。この記事を参考に、ご自身に合ったホワイトニングを選んで、白い歯で見た目の印象をアップしましょう。
ホワイトニングは「削らないで歯を白くする方法」
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ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用し、漂白して歯を白くする施術です。ただし、歯科医院で行う、歯の表面を削るメンテナンスとは異なります。
歯が黄色くなる理由は、以下の3つが考えられます。
- 加齢:白いエナメル質が薄くなり、黄色の象牙質が透ける
- 飲食物:ステイン(着色汚れ)により、表面の汚れがエナメル質に染み込む
- たばこ:ヤニ汚れ
ホワイトニングは、歯の表面の汚れを落とすために、専用の薬剤を使用して歯を白くします。歯科医院で使用する薬剤は以下の3種類です。
- 過酸化水素(H2O2)
- 過酸化尿素
- 過ホウ酸ナトリウム
ホワイトニングの方法によって、使用する薬剤は異なります。ホワイトニングは、完全に白くなるわけではなく、現状よりトーンアップするものです。また、白さの程度には個人差があります。
ホワイトニングは全部で4種類
ホワイトニングの方法は、主に以下の4種類です。
- セルフホワイトニング
- ホームホワイトニング
- オフィスホワイトニング
- デュアルホワイトニング
それぞれ詳しく紹介していきます。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、ホワイトニング用の歯磨き粉や消しゴムなどを使用し、自分で歯を白くする方法です。最近では、ホワイトニングサロンに行き、自分で歯を白くする方法もあります。
ホワイトニング用の歯磨き粉や消しゴムは、歯の表面の汚れだけを落として白くする目的です。
また、サロンで行うセルフホワイトニングでは、「ポリリン酸」や「酸化チタン」といった刺激の少ない薬剤を使用して光を当てます。こちらは、歯を漂白する力はなく、歯の表面の汚れを浮かせて白くするものです。
どちらも1回の施術は、歯医者に行くよりは始めやすいです。しかし、何度も繰り返し施術を繰りかえすため、結果的に高額になる可能性があります。また、表面だけに作用するため、効果は限定的です。
メリット | デメリット |
---|---|
1回の料金が安い 気軽に始められる | 表面しか白くならない 何度も施術する必要がある |
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、ホワイトニング用のマウスピースと薬剤を使って、自宅で歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングを行う前に、歯科医院で専用のマウスピースと薬剤を処方してもらう必要があります。薬剤は、漂白作用のある「過酸化尿素」などを使用します。
メリット | デメリット |
---|---|
歯のしみ、痛みは弱い 白さが続きやすい | マウスピースを作る手間がかかる 定期的に受診する必要がある |
施術ではマウスピースの装着時間が決まっているため、自分で薬剤や時間を管理する必要があります。
ホームホワイトニングは施術を繰り返す必要があり、白さが持続しやすい傾向があります。しかし、薬剤の漂白力は穏やかなので即効性はなく、すぐに白くなりにくい施術です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院に通院して行う方法です。専用の薬剤を使用して、LEDライトを当てて白くします。使用する「過酸化水素」は、医療機関のみの取り扱いです。
【オフィスホワイトニングのメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
1回の施術でも白くなりやすい 自分で施術しなくていい | 施術時間が長く施術中ずっと口を開ける必要がある 痛み、歯のしみが強い |
漂白作用が強い薬剤を使用するため、即効性があり、すぐに白くなりやすい点はメリットです。しかし、薬剤が強いため、副作用として歯が痛んだりしみやすくなったりと影響を受けやすいことがデメリットになります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を組み合わせた方法です。オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性により、効果が持続しやすいです。
それぞれのメリットを組み合わせているため、効果が高い一方、費用が高いのが難点です。
メリット | デメリット |
---|---|
効果が持続しやすい 白さを実感できる | 料金が高い クリニックと自宅で施術する必要がある |
デュアルホワイトニングは、確実に白さを手に入れたい方におすすめの施術方法です。
ホワイトニングを4つのポイントで徹底比較
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セルフ | ホーム | オフィス | デュアル | |
---|---|---|---|---|
費用 | 約500~5,000円 | 約2~4万円 (追加でジェル購入:5,000円) | 約2~5万円 | 約4~9万円 |
施術時間 | 自宅:アイテムによる サロン:30~1時間程度/回 | 1~2時間程度 | 30~90分程度 | ホーム:1~2時間程度 オフィス:30~90分程度 |
白くなるまでの期間 | 自宅:~数ヶ月 サロン:3~4回(週1回) | 1~3ヶ月 | 3~5回程度 (月2~4回) | 1~3ヶ月 |
持続期間 | 自宅:アイテムによる サロン:2~3週間 | 半年~1年 | 3ヶ月~1年 | 1~2年 |
費用
クリニックを受診するホーム、オフィス、デュアルホワイトニングは自由診療となるため費用が高額になります。特に、デュアルホワイトニングはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせるため、他の施術よりも高額になります。
金額だけ見ると、セルフホワイトニングはお手頃です。しかし、頻繁に施術しないと効果が得られないため、結果的に費用が高くなる可能性があります。
施術時間
セルフホワイトニングは、使用する機械や消しゴムなどのアイテムによって時間が異なります。
ホームホワイトニングの方がオフィスホワイトニングよりも施術時間が長いです。しかし、オフィスホワイトニングでは、施術中ライトを当てるため、長い時間、口を開ける必要があります。
白くなるまでの期間
ホワイトニングはどの方法でも、約1ヶ月施術すれば効果を実感しやすくなります。回数でいうと、4回程度です。
オフィスホワイトニングは1回でも白くなりますが、3~5回程度繰り返すと効果が持続しやすくなります。
持続期間
ホワイトニングをしても、歯の色は少しずつ戻ってしまいます。
白さの持続期間は、最長でデュアルホワイトニングの2年程度です。白さをキープしたい人は繰り返し施術する必要があります。
【タイプ別】おすすめのホワイトニングの選び方
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4種類の施術方法から、自分に合ったホワイトニングの選び方を紹介します。
手軽に白くしたい:セルフホワイトニング
セルフホワイトニングはリーズナブルのため、とりあえず白くしてみたい人におすすめです。しかし、表面の汚れを落とすだけなので、白さを求める人には向いていません。
ホワイトニングサロンは、歯科医院よりも手頃で始めやすい費用です。しかし、継続して施術する必要があるため結果的に高い費用を支払う可能性があります。
できるだけ効果を持続させたい:ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、濃度が弱めの薬剤でじっくり白くするため、効果が続きやすいのが特徴です。
しかし、何度も施術を繰り返す必要があり、薬剤やホワイトニング時間などの管理も自分で行うことになります。また、マウスピースを作るため、少し手間がかかります。
オフィスホワイトニングに比べると費用の負担が少なく、持続性もあるため、じっくりトーンアップしていきたい人におすすめです。
短時間で効果を実感したい:オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは比較的強い薬剤を使用し、少ない回数でも歯を白くできます。1度の施術でも効果を実感しやすいため、早く歯を白くしたい人におすすめです。
しかし、薬剤が強いため、歯の痛みやしみやすさを感じやすくなります。
歯科医院で施術できるため、万が一のことがあってもすぐに対応してもらえて安心です。
費用をかけても確実に白くしたい:デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、しっかりトーンアップしたい人におすすめの方法です。しかし、両方の施術方法を組み合わせるためどうしても費用が高くなります。
オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性を併せ持つため、より効果を実感できます。
ホワイトニングをする際の注意点
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ホワイトニングをする際の注意点を施術の時期にわけて解説していきます。
施術前の注意点
ホワイトニングをする前は、虫歯や歯周病などの治療を済ませておきましょう。虫歯や歯周病があると、ホワイトニングしてもらえないことがあります。
また、虫歯の治療で詰め物をした部分は、ホワイトニングをしても白くなりません。詰め物の部分はプラスチックで、治療効果は得られません。そのため、施術前に治療をおこなう時は、ホワイトニングをする旨を伝えておくと安心です。
施術中の注意点|〜2週間、1ヶ月以内
施術中の注意点は以下の2つが挙げられます。
- 歯に着色しやすい飲食物に注意する
- 施術による歯の痛みや歯のしみに注意する
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.歯に着色しやすい飲食物に注意する
施術後、特に24~48時間は、普段よりも歯に着色汚れがつきやすくなります。
以下のような飲食物に気をつけましょう。
カレー キムチ ケチャップ チョコレート コーヒー 赤ワイン お茶 など | ごはん うどん ヨーグルト 豆腐 牛乳 豆乳 など |
基本的に色の濃い飲食物は歯に色がつきやすいため、施術後しばらくは、白っぽくて色の薄いものを食べるようにしましょう。
2.施術による歯の痛みや歯のしみに注意する
ホワイトニングの歯を白くする薬剤は、歯にダメージを与えます。個人差はありますが、知覚過敏によって歯の痛みや歯のしみを感じるようになります。
特にオフィスホワイトニングで使用する薬剤は、比較的痛みやしみを感じやすいです。症状が強く、あまりにもひどい場合は、中断するか弱い薬剤に変更してもらいましょう。
歯の痛みや歯のしみの症状は数日程度で治まることが多いです。もし症状が続く場合は、クリニックに相談しましょう。
施術後の注意点|1ヶ月以降
施術後も、施術中と同じで、歯に着色しやすい飲食物に注意しましょう。
色の濃いものを食べてしまった場合は、すぐにうがいや歯磨きをすれば影響は少なくなります。うがいや歯磨きが難しければ、水を飲むだけでも十分です。
ホワイトニングについてよくある質問
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- 奥歯まで白くできる方法はありますか?
-
ホームホワイトニングであれば、薬剤を奥歯の方にまで塗れるため奥歯も白くできます。オフィスホワイトニングの場合は、専用の光を当てるため、光の当たる笑ったときに見える範囲しか白くなりません。
奥歯まで白くしたい人は、ホームホワイトニングかデュアルホワイトニングを利用しましょう。
- エステサロンとクリニックの施術の違いはなんですか?
-
以下のように使用する薬剤が異なります。
- エステサロン:歯の表面の汚れを浮かせる薬剤
- クリニック:歯の内部まで漂白する薬剤
クリニックで使用する薬剤は、医療機関での使用のみが許可されたもののため、効果を実感しやすくなります。また、薬剤が違うため、エステサロンの方が施術回数が多くりやすいです。
- ホワイトニングができない人もいますか?
-
以下に当てはまる人は、ホワイトニングができません。
- 18歳未満の人
- 妊娠中、授乳中の人
- 無カタラーゼ症、光線アレルギーなどの持病がある人
また、歯の治療をした詰め物は白くならないため気を
- ホワイトニングには副作用がありますか?
-
特にオフィスホワイトニングは強い薬剤を使用するため、施術後は歯に痛みを感じたり、しみやすくなったりします。
【まとめ】ご自身に合ったホワイトニングで白い歯を手に入れましょう
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ホワイトニングは大きく分けて4種類あります。
セルフホワイトニング | 手軽に白くしたい |
---|---|
ホームホワイトニング | できるだけ効果を持続させたい |
オフィスホワイトニング | 短時間で効果を実感したい |
デュアルホワイトニング | 費用をかけても確実に白くしたい |
ホワイトニングで、今までよりもトーンアップした白い歯を手に入れられます。しかし、継続的に施術を行わないと少しずつ元の色に戻ることに。一番持続性があるデュアルホワイトニングでも、白さが続くのは2ヶ月程度なので繰り返し施術する必要があります。
ただし、ホワイトニングは、施術前後で歯の痛みやしみを感じたり、色の濃い飲食物は控えたりといった注意が必要です。
白い歯を手に入れるのに1番おすすめなのはデュアルホワイトニングです。費用的に難しい人は、ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでご自身が続けやすい方を選びましょう。
歯が白いと見た目の印象がアップします。気軽に始めて、トーンアップした白い歯を手に入れましょう。